小学校3年生の理科では こんな学習をします。

 

 

 学習の目標

 

1 ものの重さ、風やゴムの力、光、磁石、電気を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、それらの性質や働きについての見方や考え方を養います。
2 身近に見られる動物や植物、日なたと日かげの地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の生長のきまりや体のつくり、生物と環境とのかかわり、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養います。

 

 学習の工夫

 

(1)身近な自然を対象として、自らの感覚を働かせ体験を通した自然とのかかわりの中で、自然に接する関心や意欲を高め、そこから主体的に問題を見いだす学習を重視します。
(2)見通しをもって観察、実験などを行い、自然の事物・現象と科学的にかかわる中で、問題解決の能力や態度を育成する学習を重視します。
(3)観察、実験などの結果を整理し、考察、表現する活動を行い、学んだことを生活とのかかわりの中で見直し、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図る学習活動を重視します。

 

 評価について

 

理科では,次の4つの観点で評価します。

1 理科の学習に関心をもち,進んで取り組んでいる。

 2 自然事象を比較しながら,共通点や相違点を考えたり表現したりして,問題を解決することができる。

 3 観察や実験を行い,その過程や結果をわかりやすく記録することができる。

 4 身近な自然事象について,実感を伴って理解している。

 

 

単元・題材

学習すること



○自然を見つめよう
1 生き物をさがそう

身近な自然に触れたり、比べたりすることでいまれるいろいろなふしぎを調べていくことに興味・関心をもち、これから始まる理科への期待感を持ちます。
・春の野原や校庭に出て、身近な自然に接する活動を通して、生物に親しむ心情を育てるとともに、身近なタンポポの観察を通して、虫眼鏡の使い方、記録カードのかき方などを身につけます。また、色、形、大きさなどの観点をもって、観察します。
・学習した観察の仕方を活用して、いろいろな生物の観察を行い、生物は、色、形、大きさなどの姿がちがうことをとらえます。

2 植物をそだてよう

花壇や校庭などの植物の観察から、自分も植物を育てたいという意欲をもって種子まきをしたり、観察の仕方や記録の方法を使ったりしながら、継続して観察していく意欲と技能を高めます。
・育てている植物の芽生えや成長の様子を継続的に観察し、比較しながら、感じたことや気付いたことを記録し、植物の育ち方に一定の順序があることを考えます。
・植物の体のつくりを比較しながら観察し、植物は、根・茎・葉などの共通した体のつくりをしていることをとらえます。

3 チョウをそだてよう

・モンシロチョウがキャベツ畑にいることに興味を持ち、モンシロチョウやキャベツの葉の様子を進んで観察し、採集してきた卵や幼虫を飼育しながら、継続的に観察するなかでチョウの卵の成長の変化をとらえます。
・幼虫から成虫へ変化しながら成長していく様子を観察することを通して、モンシロチョウの育ちのきまりを見いだします。

4 風やゴムで動かそう

風の強さのちがいで物が動く様子を比較しながら調べることを通して、かぜの強さによって、物が動く様子にちがいがあることをとらえます。
・ゴムの伸ばし具合のちがいで、物が動く様子を比較しながら調べることを通して、ゴムの伸びによって、物が動く様子にちがいがあることをとらえます。

5 植物を育てよう

・育てている植物を、草たけや葉の枚数などの観点で観察し、前の様子と比較することで、植物の成長のきまりについてとらえます。
・育てている植物を、草たけや枚数などの視点で観察したり、つぼみや花などの様子を観察したりしながら、植物の成長のきまりについてとらえます。
・育てている植物を継続観察し、花が咲いたあとの様子をとらえます。
・これまでの観察記録を比較し、植物の育ちには一定の順序があることをとらえます。

6 虫を調べよう

・いろいろな昆虫探しを通して、昆虫に親しみ、興味・関心をもつとともに、昆虫はどのような植物に集まるのかを調べ、昆虫と植物の関係について自分なりの考えをもちます。
・いろいろな昆虫の体のつくりに興味をもつとともに、観察を通して、昆虫の体のつくりの共通性があることをとらえます。



7 光とかがみ

鏡に日光を当てて反射させ、的あて活動をするなかで、光の進み方や明るさ、あたたかさについて、疑問や問題を見いだし、光の進み方についてとらえます。
1枚の鏡で光を当てたときと、光を重ねて当てたときとの明るさやあたたかさを手触りや温度計を使って比べ、光を重ねると、明るく、あたたかくなることをとらえます。
・虫眼鏡を使って光を集め、明るいところを小さくすると明るさが増し、あたたかさも増して紙が焦げるくらい熱くなることをとらえます。

8 かげと太陽

日かげができている場所や、日なたとひかげの地面の様子などに興味をもち、日なたと日かげの違いを体感を通して比べたり、地面の温度を温度計を使って調べたりします。
・日なたと日かげの地面の温度の上昇を比べることにより、地面は太陽によってあたためられていることをとらえます。
・かげの動き方に興味をもち、かげの向きや太陽の見える向きを調べます。その過程で、かげの向きは時間がたつにつれて変わることを太陽の動きと関係づけて考え、かげの向きが変わるのは太陽が動いているからだという考えを持ちます。

9 ものと重さ

ものの形と重さの関係について、粘土などを広げたり丸めたりするなどして形を変え、手ごたえなどの体感をもとにしながら重さの違いを比較します。
・自動上皿ばかりを用いて重さを数値化することで、形は変わっても重さが変わらないことをとらえます。
・体積と重さの関係について、砂や砂鉄などの身の回りにあるもので、体積を同じにしたときの重さの違いを、手ごたえなどの体感をもとにしながら比較します。
・自動上皿ばかりや電子てんびんを用いて、重さを数値化することで、体積は同じでも重さが違うことをとらえます。

10 電気の通り道

乾電池と豆電球をつないで、明かりがつくときとつかないときのつなぎ方を比較し、乾電池の+極と−極を導線で一つの輪のようにつなぐと豆電球の明かりがつくことをとらえます。
・回路の間にいろいろなものをつなぎ、電気を通すものと通さないものを調べます。

11 じしゃく
○作って遊ぼう

・磁石につくものや磁石の働きを比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したり、ものづくりをしたりする活動を通して、磁石の性質についての見方や考え方を養います。


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